みなさんこんにちは、管理人のてっぺいです。

 今年の夏にシートベルトをしていたが亡くなってしまった悲しい交通事故が発生し、我が家では子供のシートベルトの着用基準見直しをするくらい影響がありました。

 また新しい情報では140cm未満の現状の道路交通法内容について見直しする内容も出始めている状態です。

 そこで今回は現在の140cm制限と、年齢制限について解説していきます。

 本記事についてはプライバシーポリシーに基づき可能な限り細心の注意を払って掲載しておりますこと予めご了承頂いた上でお読み頂けると幸いです。

 本記事は2024年11月20日時点のものです。記事掲載後の経過状況によっては実際の内容と異なっている場合があります。予めご了承下さい。

気になった方はこのまま読み進んでみて下さい。

年齢が6歳未満の場合

 また6歳以上の場合、法で定められているチャイルドシート着用義務対象から外れますが、身長が140cmに達しない場合は正しい位置にシートベルトが着用出来ない事があるので、ジュニアシート、ブースターなどの補助具が必要になります。

 以下の法令どおりやむを得ない理由がない場合を除いて、幼児には専用の補助装置を使用する内容が道路交通法にて定められています。

道路交通法第71条の3第3項

自動車の運転者は、幼児用補助装置(幼児を乗車させる際座席ベルトに代わる機能を果たさせるため座席に固定して用いる補助装置であつて、道路運送車両法第三章及びこれに基づく命令の規定に適合し、かつ、幼児の発育の程度に応じた形状を有するものをいう。以下この項において同じ。)を使用しない幼児を乗車させて自動車を運転してはならない。ただし、疾病のため幼児用補助装置を使用させることが療養上適当でない幼児を乗車させるとき、その他政令で定めるやむを得ない理由があるときは、この限りでない。

出典:e-Govポータル (https://www.e-gov.go.jp)

身長が140cm未満の場合

 年齢が6歳でも身長が140㎝に満たない場合は、着座姿勢や装着状況によっては正しい位置に装着出来ない場合があるため、適正な位置にシートベルトがくるように「ジュニアシート」、「ブースター」などの補助具を利用することが重要です。

そのままシートベルトを装着した場合

140cm未満の子供にシートベルトを着用した場合

120㎝の子供がシートベルトを着用した時の画像です。

 一見すると良さそうに見えますが、肩ベルトが首あたりにきており、腰ベルトも腹部にある状態なので、正しい位置への装着が出来ていないことがわかります。

ブースター使用時

ブースターを利用した場合のシートベルト着用状況

画像は「ブースター」を使用した場合の画像です。

 補助具の中では一番安価な部類となり、シートベルトで人と一緒に固定するタイプは安いもので4,000円前後。お値段は少々高くなりますが「ISOFIX」※で固定するタイプもあります。

※ISOFIXは車載用の補助具取り付けに関する規格名で「あいそふぃっくす」、または「いそふぃっくす」とも呼ばれます。座席に用意された専用金具に対してワンタッチ取付け、取外し可能なのでとても便利です。

 このように着座時の座高を高くする補助具になるので、先ほど首あたりだった肩ベルトが下がっていることがわかります。

 また腰ベルト部分は専用の通す箇所があるので、足の付け根あたりに着用されていることがわかります。

 「腰ベルト」の装着位置だけでなく、「肩ベルト」も適正位置に装着可能になりますが、お子様の身長や体格によってはそれでも適正位置に装着できない場合があります。

このような装着状況になる場合は、「ジュニアシート」が望ましいです。

ジュニアシート

シートベルト着用時のジュニアシート全体

ジュニアシートを設置した状況です。

 値段についてはメーカーによって幅がありますが、メジャーメーカーでも1万円前後が一般的で、安価なモデルになると7000円前後で購入が可能です。

 設置は製品によって色々ありますが、画像の商品は座席に置くだけのタイプで、シートベルトで人と一緒に固定される使い方になります。

 ハイバック部分については、背もたれの角度に指定があるので「倒しすぎの状態」は注意が必要です。

 商品によっては対人専用の固定ベルトが付いているものがあり、ジュニアシート本体についてはハイバック部分の裏側でシートベルトで固定したり、ISOFIXによる固定するタイプもあります。

 気になられてた方は実際にお子様に合うかどうか確認してみては如何でしょうか?

 中部圏での有名店舗であれば、「ベビーザらス」、「西松屋」、「赤ちゃん本舗」、「赤ちゃんデパート水谷」で現物が多数展示されています(店舗によっては無いところもあるかもしれません)

肩ベルト通し口があるのがポイント

シートベルト着用時のジュニアシート肩部

 画像のように、ジュニアシートのハイバック部分には肩ベルトを通す箇所が設けられているので、身長的に首の位置になるような場合でも肩あたりにくるような設計になっています。

腰ベルトも適正位置が可能

シートベルト着用時のジュニアシート腰部

 腰ベルトも通す場所が決まっているので、自然に腰部に装着されるようになります。製品によって異なる場合がありますが、肩ベルトについても画像左上のように通す箇所が決まっています。

実際に子供が着用した場合

ジュニアシートを利用した場合のシートベルト着用状況

 ジュニアシートは肩ベルト、腰ベルトが適正位置になります。モデルになった私の子はジュニアシートではちょっと窮屈な身長なので、ブースターが補助具としては適正となっています。

スマートキッズベルト

既存ベルトで対策可能なスマートキッズベルト01

 Eマーク適合品なので、ジュニアシート、ブースターの代わりに既存のシートベルトに対策が可能な商品になります。

既存ベルトで対策可能なスマートキッズベルト02

箱の裏面には装着手順が記載されています。

こちらの商品も先ほどの子供用の車載補助具取扱店で購入可能です(ネットでも購入可能です)

既存ベルトで対策可能なスマートキッズベルト03

 適合規格をみると本ページ冒頭で紹介した「道路交通法第71条の3第3項適合」となっており、法律的にも問題のない商品となっています。(警察庁交通局の許可も取得されている商品です。)

スマートキッズベルトを実際に着用

キッズベルトを利用した場合のシートベルト着用状況

スマートキッズベルトを装着した状態です。

 画像は調整がまだちょっと甘い状態すが、ブースターやジュニアシート不要で、シートベルトに対し画像のように装着して利用が可能です。

 本来ならスマートキッズベルトの長さ調整をして、腰ベルト部分をもう少し下げる調整が必要と思います。

 このように 「スマートキッズベルト」のような、肩ベルトが首に当たらないように調整可能な補助具もあります。

身長制限が140cmの理由

 なぜ140cmの基準があるのか?についてですが、大人用シートベルトが140cmの身長を前提とした設計になっている事が背景にあります。

 これにはタスキがけになる肩部シートベルトが首にかかってしまい、事故時に首を圧迫してしまう状態にならないための身体的な定義となっています。

 また座席の背もたれの角度によっては、身長が140cm以上あったとしてもシートベルトを適正位置に装着出来ないこともあります。

 取説にも座席の背もたれ適正角度についての記載があると思いますので、一度確認して頂き、ジュニアシート、ブースターを正しく利用するのは安全上とても重要な内容となってきます。

140cmから150cm推奨の動き(JAF)

先にも少し触れましたが「140cmでも姿勢によっては適正位置にならない可能性」があります。

 JAFでは現状の規定よりも10cm高い150cm未満の方に対してチャイルドシート、ジュニアシートの着用を推奨を呼びかけています。

 また内閣府の新しい動きとして、140cm未満の現状の道路交通法内容について安全面で見直しする内容も出始めている状態です。

150cm未満の大人は?

ここで議論となっていた内容があり、大人で小柄な方はどうするのか?についても解説します。

 法で定められているのではなく「JAFが推奨している内容」なので、JAFのページで確認した内容によると、大人は脱着、着用位置の調整を任意で適切に行なえる事から対象から外れるとの事でした。

ひと昔とは違う安全意識

ジュニアシートのイラスト

子供が可愛いから膝上で座らせたい。

気持ちは分からないでもないですが、一昔前の緩い規制の時はとは違いますし、安全の考え方も変わってきています。

子供に合った補助装置で安全対策をしましょう。

チャイルドシートやジュニアシートはそこそこのお値段になる場合がありますが、ブースターは比較的安価です。

命はお金に替えられないので、安全第一でリスク回避したいですね。

最後に

如何でしたでしょうか?

今回は子供の補助具について解説しました。

 6歳以上の子供はチャイルドシート着用義務対象からは外れますが、シートベルトを正しく着用するために子供の体に合った補助具を設置することがとても重要です。

 また現状の140cm身長制限については子供の成長によって一概には言えませんが、一般的に小学校高学年から中学生1,2年生あたりと言われています。

 年齢的にチャイルドシートを卒業しても、補助具とのお付き合いはまだまだ続きます。

 今回紹介させて頂いた以外にも色々な補助具がありますので、お子様に合った安全対策をされることをお勧めします。

最後までお読み頂きありがとうございました。

それではまた次回。

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