みなさん、こんにちは、こんばんは。
てっぺいです。
新型iPhone15シリーズに待望のUSB-Cポートが搭載され、これでケーブルの共通化ができると喜ばれた方がいらっしゃると思います。
この話題になっているUSB-Cポートですが、転送速度についてちょっと気になった内容があるので記事にしてみました。
以下に結論を最初に記載しておきますので、詳細が気になる方は続けて読んで頂けると嬉しいです。
本記事は2023年9月18日時点のものです。記事掲載後の経過状況によっては実際の内容と異なっている場合があります。予めご了承下さい。
目次
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結論
いきなり結論です。
USB-Cポートの転送速度において、
iPhone15Pro、iPhone15ProMaxのみ転送速度最大10Gbps(理論値)
iPhone15、iPhone15Plusは転送速度最大480Mbps(理論値)
その速度差約20倍という差別化があります。
データ転送を多用される方はこの点注意されると良いかと思います。
4K動画、高画質写真は結構な容量ありますし、現在発売されているandroid端末では「USB3.x規格」普通なのでちょっと驚きました。
とは言っても、Phone15シリーズ全てでUSB-Cポート採用されたことで「ケーブルを共通化できる」という点はメリットと言えます。
MFI認証の縛りの情報は今のところ情報が出ていないので、他で使っているUSB-Cケーブルを流用できる可能性がありますが、Proシリーズで使用する場合は「転送速度10Gbpsに対応したもの」でないと高速データ転送出来ないので注意が必要です。
なぜ転送速度に差があるのか気になった方はこのまま続けて読んでみて下さい。
注意事項と内容について
本内容は2023年9月17日時点のものであり、対象製品の仕様が状況により変更する場合があります。
情報については可能な限りの調査をしておりますが、齟齬、相違点あれば対応致しますので、コメント欄からでもご指摘いただけると幸いです。
iPhone15シリーズのUSB-C共通機能
iPhone15共通機能 | 内容 |
USB-Cポート採用 | これまで主流だったLightningポートからUSB-CポートをiPhone15シリーズすべてに採用(注1) 注1:)USB-Cでもモデルで差別化あり |
USB-Cからの充電機能 | Apple Watch、AirPodsへの充電が可能(注2) 注2:)対応機種は公式にてご確認下さい |
USB-CからのDisplayPort出力 | 4K映像を対応ディスプレイへ出力可能 (要DisplayPort変換ケーブル?USB-Cダイレクト接続?までは不明) 別売の「USB-C Digital AVアダプタ」で4K出力可能 (注3) ざっくりいうとUSB-C経由で4K映像が出力可能になったけど、HDRや60pなどの詳細は構成機器次第なので確認が必要です。 注3:)USB-C Digital AVアダプタの公式をみると、互換機種一覧にiPhone15シリーズが追加されていました。 |
USB-Cのモデル別機能
モデル | USB機能内容 |
iPhone15ProMax | USB3(最大10Gb/s)に対応 (10Gb/sの速度のUSB 3ケーブルが必要です。) |
iPhone15Pro | USB3(最大10Gb/s)に対応 (10Gb/sの速度のUSB 3ケーブルが必要です。) |
iPhone15 Plus | USB2に対応 |
iPhone15 | USB2に対応 |
ん!?
iPhone15、iPhone15Plusのモデルに搭載されているUSB-Cは「USB2.0規格」ってこと!?
そうなんです。
公式サイトで仕様を確認してみたところ、話題のUSB-C端子が搭載されたのはいいけど、iPhone15、iPhone15Plusについては「USB2.0規格」ということで、最大転送スピードは480Mbpsとなるようです。
つまり、これまでのLightningケーブルと同じ転送速度という意味です。
USB規格比較表(Thunderboltやコネクタ形状などは割愛します)
USB規格名 | 最大転送速度(理論値) |
USB1.0 | 12Mbps |
USB1.1 | 12Mbps |
USB2.0 | 480Mbps |
USB3.0 USB3.1 Gen1 USB3.2 Gen1 | 5Gbps |
USB3.1 Gen2 USB3.2 Gen2 | 10Gbps |
USB 3.2 Gen 2x2 | 20Gbps |
USB4 Version1.0 | 20Gbps~40Gbps |
USB4 Version2.0 | 80Gbps |
相当と記載しているのは、Appleの表記上として「USB3(最大10Gb/s)に対応」になっているためで、USB規格で言うところのコレというのが言えないからです。
よってUSB-Cケーブルでも10Gbpsに対応したものでないと十分な転送速度が出せない点が注意。
転送速度差20倍!?(理論値)
iPhone15とiPhone15PlusのUSB-C転送速度はUSB2.0規格なので最大480Mbps(理論値)となります。
なので、iPhone15Pro、iPhone15ProMaxの最大10Gbps(理論値)と比べると転送速度は20分の1です。
ちょっと差別化しすぎでは?と感じました。
まだ噂程度ですが時期SEシリーズ話題もちらほら出てきています。
今回のiPhone15シリーズ内容より、次期SEモデルにUSB-Cが仮に搭載されても「USB2.0規格」なのでは?と思えてしまいますね。
USB-C採用は流れ的に可能性のあった話
そもそもiPhoneのUSB-C規格採用については、EUのモバイル機器ポート規格統一の法案が可決されていた関係で、流れ的にそのうち搭載されるであろう情報は色んなニュースサイで既にありました。
とは言っても期限的に今回のタイミング必須という感じではなさそうだったので、このタイミングでUSB-C採用となったのは驚きのニュースなのは間違いないです。
USB3ケーブル購入時は要注意
ProシリーズはUSBだけでなく他にも性能的な差別化があるので、高価格帯への誘導にも見えますが気を付けたいのは「USB3規格ケーブルが多すぎる」ことですね。
USB-Cケーブルでも、転送速度がUSB2.0規格品であったり、USB3対応と書かれていても、USB3.0や、3.1Gen1、3.2Gen1の5Gbps品だったりするので、仕様を確認する必要があります。
ケーブル選びは注意したいですね。
最後に
廉価モデルで十分な私には噂されている次期SEシリーズへの採用が見送られるのか?採用されても機能制限が今回のようになるのか?という部分が気になります。
最後まで閲覧頂き有難うございました。
ではまた次回の投稿まで。