みなさんこんにちは、管理人のてっぺいです。
「縁日やイベントですくった金魚」をお家で飼育する方法、何が必要なのかについて良く分からない方に、元熱帯魚飼育経験のある筆者が初心者でも簡単に出来る金魚飼育について解説します。
今回は、初心者でも簡単に金魚が飼育できるスターターセットを使った金魚飼育となり、必要なものがほぼ全て揃っているので参考にして下さい。
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本記事は2024年08月時点のものです。記事掲載後の経過状況によっては実際の内容と異なっている場合があります。予めご了承下さい。
目次
GEXさんのスリムAQUAセット300

ショッピングモールで開催されていた「金魚すくいイベント」にハマった子供たちが待っていたのは、「お家で飼いたい」でした。
金魚すくいでよくある、持ち帰り用の簡易的なビニル袋の中にすくった金魚さんがいる状態のため、タイムリミットがあります。
妻に事情を話したところ自宅での飼育に快諾してくれたため、コンパクトでメンテもしやすいGEXさんの「スリムAQUAセット300」をホームセンターで購入。
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内容物は画像のとおりで、水槽、ろ過システム、カルキ抜き、エサといった基本セットが入っています。
水槽の仕様は「幅31.5cm x 奥行き16.0cm x 高さ24.0cm」で、水容量が10Lというコンパクトなモデルにしています。
これは玄関の限られたスペースと、水が入った際の重量を考慮した結果です。
基本的に水の重さは「1Lあたり1キロ」と考えますので、10Lの場合は水だけで10キロ、その他付属パーツ含めるとプラスアルファの重さになります。
以前に熱帯魚を飼っていた時は60Lタイプの水槽だったので、専用の台を用意していましたが、当時は畳部屋だったので重さで凹んだのは言うまでもなく・・・。
水容量の大きなものほど水槽は大きくなりますが、メンテもそれなりに必要になってくるため、今回は初心者さんが簡単に導入できる目線での内容となります。
カルキ抜きは重要な作業

内容物には「カルキ抜き」と「フレーク状のエサ」も含まれていました。
最初からこのように細かい部分も入っている点が良いですね。
これから水槽に水道水を入れていきますが、「そのままでは金魚さん達に良くありません。」
理由として水道水には「カルキ(塩素)」が含まれており、カルキは金魚にとって有害で体調を崩しやすくします。
カルキとは?
カルキは一般的に水道水の消毒に使われる「塩素」で、「次亜塩素酸カルシウム」が主成分です。
水道法では、水道水中に一定量の残留塩素(カルキ)を保持することが義務付けられているのですが、これは微生物の繁殖を防ぎ、安全な水を供給するためとなっています。
よって人間は大丈夫ですが、金魚や飼育するお魚のお水としては「カルキを除去する必要があります。」
カルキ除去方法としてはカルキ抜き材の裏面に、水に対する使用量の記載があるので指示に従ってカルキ除去を行ってください。
一般的には水に対し指定量のカルキ抜き材を入れ、少し放置することでカルキ除去が出来るので簡単です。
抜けたかどうかを確認することは出来ませんが、記載された内容に沿って指定時間経てば完成するイメージで良いです。

画像は市販品のカルキ抜き材です。
導入時だけでなく、1~2週間くらいの割合で水の交換をするのが一般的に望ましいと言われていますが、私の場合は最初2,3週間に1度くらいです。
その内ご紹介しますが、ZICRA(ジクラ)というちょっとお高い観賞魚飼育用の水質調整剤を使ってからは1か月に1度程度になっています。
水交換時の注意としては、水を全部入れ替えるのはNGです。
理由は魚が慣れた水じゃないと体調を崩しやすいためです。
交換時は1/3を残して交換するのが良いです。
もし水槽の中を一度掃除する場合については次回に詳細を解説したいと思います。
水の交換は何度も発生するイベントなので、このような大容量のカルキ抜き材を別途購入しておくのも良いです。
バクテリア導入のススメ

お魚を飼う際に心配なのが匂いです。
水槽ではお魚がフンをしますし、独特の匂いも発生します。
そんな時はこのような、微生物による分解、除去を目的とした「バクテリア」の導入です。
バクテリア商品は糞や匂いの分解促進と、水槽内の微生物活性により魚に良い環境を提供する役割もあります。
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ろ過システム

こちらは「ろ過システム」です。
必要なものは全て揃っていると言いたいところですが、今回導入したセット品にはろ過ポンプを動作させるためのACアダプターがありませんので別途購入する必要があります。
ケーブルがUSB仕様になっているので、指定電流を出力できるモバイルチャージなら対応はできますが、24時間365日稼働となるので、電源は故障の心配の少ないちゃんとしたものを用意した方が良いです。

こちらは付属のろ過となり、左側が「活性炭」による濁り、黄ばみ、匂いを吸着するもので、右側は「バクテリア入り」となっているので、「残りエサや糞を分解してくれるもの」となります。
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袋から中身を取り出したら、説明書どおり指定の場所に「レール枠」があるので差し込むだけです。
上部に取っ手がついているので、交換時は水に触れなくてもレールから抜いて、新しいろ過マットに交換するだけの簡単なものとなっています。
私が熱帯魚を育てていた時にはこんな便利なものは無かったので時代が進むと色んなものが登場しますね。

こちらは水槽背面に取り付けるろ過システムと一定間隔の隙間をつくるためのスペーサーとなります。
画像のろ過システムの底面に穴があるのでそこに差し込むだけです。

こちらは組み上げた水をろ過の部分に流し込むためのパイプですが、画像中央のとおり穴が開いています。

ここに黒い調整キャップを取り付けることで、穴の開口調整が出来、流水調整も出来るというものです。
金魚の場合、開口は「全開」で良いですが、メダカなどの小さな魚の場合は、水槽内の汲み取り部分に吸い込まれることが稀にあるので、吸水力を弱めるための調整役としても機能します。

ろ過システムが組みあがりました。
真ん中の黒い部分の中には「スクリュー」が付いているのでモーターで回すことで水をくみ上げます。
先端に黒いスポンジ状のカバーがありますが、ここで大きなゴミが吸い込まれないようフィルター代わりで機能します。
大きさ的にメダカ程度なら誤ってパイプに吸い込まれることはありませんが、生まれたばかりの稚魚クラスは注意が必要ですね。

ろ過システムを水槽背面に設置してみました。
こんな具合にしたから組み上げられた水をろ過して、緩やかな滝のように水槽に戻します。
水槽に戻した際、落差で泡も発生します。
これが「エアレーション」となり、金魚に酸素供給をすることとなります。
ろ過システムとブクブクは細かく違いがある
水槽の底あたりからブクブクした泡が立ち上っている水槽の光景を見たことはないでしょうか?
今回のろ過システムはそれを上から水を落とし込んでしているだけで、酸素供給としては同じことをしていますが、細かい点が違いがあります。
ブクブクは水槽内に直接酸素を送り込むことで発生した泡が水に溶けて酸素供給するので、酸素量が多いのが特徴ですが、ろ過機能は基本ありません。
ブクブクタイプにも色々あって「ろ過機能付き」ももちろんありますが、上部でろ過するタイプに比べてろ過機能は劣ることが多いです。
一方、上部ろ過システムは、エアレーション量がブクブクに劣りますが、水槽の底から水を吸い上げて、上から戻す過程で「水流」を生み出しますし、水を綺麗にする能力も高いです。
バクテリアは酸素量が多い程活性化しますし、水槽内に魚が多い場合も酸素量が必要になるので、ブクブクも追加するなど飼育環境によって使い分けるでも良いです。
金魚数匹程度であれば、今回紹介するセット品だけで十分です。
水槽内の置物について

今回は金魚が画像のような置物の輪を潜ったら面白いと思って導入していますが、水槽の大きさによっては泳ぐスペースが狭くなるので、飼育する魚の数など状況に応じて導入しましょう。

水草の置物を設置したところです。
見た目水槽っぽくなりますが、水槽に対してちょっと大きかったかな。
お魚によっては隠れる場所にもなります。
ペットショップや熱帯魚屋さんなどお店で色んなタイプがあるので見てみると良いでしょう。
今回の水槽規模の場合は、結果として導入しない方が良かったになります(金魚が大きくなると邪魔になる)

画像は私のお気に入りメーカ「CIO」のモバイルバッテリーです。
コンセントにさせるプラグも付いていますし、バッテリーも10000mAhの大容量のモバイルバッテリーですが、これを恒久的に使用するのではなく、試し運転と、金魚さんへの早急な酸素供給のため暫定稼働目的で使用しています。
SMART COBY PLUG 30は生産終了のようで後継タイプを以下掲載です。
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ろ過システムを動作させてると、吸い上がった水がろ過を通じて流れ込んでいる様が画像より確認できると思います。
モーター駆動音がパッケージ記載にあるとおり本当に「静音タイプ」なので、夜でも気になる事はないですね。

こちらは別売りのACアダプターです。
ダイソーなどの100均でもこういったアダプターはあるのですが、長期使用と安全面よりGEXさんの純正品で揃えました。
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外観のコンパクトさは普通で、組み上げ用のモータ部分と、後述する照明用に2口タイプを用意しています。

画像のようにUSBタイプAの口が2つあり、合計で2Aまで可能なものになっています。
モーターで1A、LED照明で1Aなので同時利用可能となっていますが、他メーカの場合は合計容量が同じでも、同時使用した場合に片方の電流量が少なくなるものもあるので購入時は仕様をよく確認しましょう。
明るさは金魚飼育で重要なポイント

こちらも別途購入したLED照明です。
24時間365日動作と考えると、消費電力の少ないものが経済的に良いのでLEDタイプが良いです。
照明が必要な理由ですが、金魚の色つやに関係してきます。
また金魚草としてしられる「カボンバ」や、水質浄化能力を持つ「マツモ」などの水草を入れる場合、光合成の元となるある程度の「光源」が必要です。
そういった意味でも明るめの照明があると水槽が華やかになるので、こういった照明も重要になってきます。
ただ無くても金魚さんは飼育できるので必須ではないですが、あると鑑賞がより楽しめるアイテムとして知っておいて損はありません。
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こちらのLED照明もGEXさんで揃えています。
蓋に専用の取り付け枠が用意されているので、専用のLED照明を購入しました。
照明オンオフしか出来ないタイプですが、他に明るさ調整が可能な調光タイプもラインナップにあります。(高機能になるだけ値段もそれ相応になります)

ではLED照明の設置です。
表面の保護フィルムをはがします。

付属の両面テープをLED照明につけます。

こちらが蓋に設けられた専用枠です。

今回購入した専用LED照明を枠にはめたところです。
当たり前ですがピッタリですね。

もう一つあると良いのが「水温系」です。
できれば「先っぽに鉛が入ってるもの」にして下さい。
でないと水温系の浮力が吸盤の吸引力を勝ってしまい、吸盤が外れて水面に浮かびやすくなるので、このタイプがお勧めします。
セット品として付属していないので「追加購入」となりますが、そんなに高くないです。
夏場、冬場の水温が一目で分かるので、水槽の環境対策がしやすくなります。
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蓋をしてLED照明を付けた状態です。
これで金魚の観賞用水槽の完成です。
縁日ですくった金魚も元気に泳いでいます。
このあと設置予定場所の玄関に設置して飼育がスタートしました。
最後に
如何でしたでしょうか?
今回は金魚飼育スタートということで、GEXさんの「スリムAQUAセット300」を購入しての紹介をしました。
金魚は意外に性格の荒い生き物なので、飼い始めてから色々あります。
今後は「見栄えを良くする綺麗な底石の導入」、「水質改善の特効薬」、「飼育のポイント」など、金魚飼育に関する内容やお役立ち情報をアップしていきますので是非楽しみにしていてください。
今回はここまでとなります。
最後までお読み頂き有難うございました。
それではまた次回。