みなさんこんにちは、管理人のてっぺいです。

新年あけましておめでとうございます。

本年も「Heyてつブログ」を何卒宜しくお願いします。

色々事情がありまして、前回から更新がかなり開いてしまいましたが、新年最初として最近一部で話題になっている「テレビキャンセラー」と「AndroidAuto」に関する情報を共有したいと思います。

本記事についてはプライバシーポリシーに基づき可能な限り細心の注意を払って掲載しておりますこと予めご了承頂いた上でお読み頂けると幸いです。

重複しますが、当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねます。

気になった方はこの先も読み進んでみて下さい。

本記事は2024年01月19日時点のものです。記事掲載後の経過状況によっては実際の内容と異なっている場合があります。予めご了承下さい。

結果

重ねて恐縮ですが、本記事はこんなお話もあるという情報提供の場となります。

全ての方に必ずしも該当しないので、一部でこんなことが発生しているという状況だけでも知って頂けたら幸いです。

  • 社外ナビ、社外ディスプレイオーディオ装備車
  • パーキングブレーキ信号だけで停止検知しているナビ
  • ADAS(Advanced Driver Assistance System:先進運転支援システム)の無い車

従来品のように車速パルスだけでなく、GPSの位置情報からも速度計算して複合的に判定しているメーカー純正最新タイプのナビ、ディスプレイオーディオを搭載している、ADAS(先進運転支援システム)装備車に対して、特定のテレビキャンセラーや、特定のスマホで「AndroidAutoをUSB-C経由で接続」した際の内容となります。

簡単に接続出来るOBD端子するタイプや、CAN通信に割り込むタイプで事例があるようです。

次に情報拡散を訴えているSNSサイトの情報元で分かったメカニズムの概要になります。

  1. キャンセラーを動作させた状態で走行
  2. 車速パルス情報は「0km」
  3. GPS上の自車位置情報から計算された速度は0kmではない
  4. 複合的な判定でECU※内で不整合発生
  5. エラー判定によるシステムセーフモード突入
  6. 本来の性能を抑制、または予想外の状態になる。

※ECU(Electronic Control Unit)電子制御装置のことで、本記事後半でも概要説明あります。

  • 一度エラー状態になると制御機器内部情報に異常が残る場合があり、エンジン入れ直しでもリセットされない場合がある。
  • ディーラーの診断機で見れないことが多い
  • ディーラーの診断機で見れたとしても異常部分がECU内部のデータ領域なので、ECU開発メーカーしか触れない内部なので手が出せない

拡散元の内容としては、診断機でエラーが出ないのでディーラで見てもらっても「問題ない」と言われてしまうのと、仮にエラーが分かっても対象部分を直すためにメーカーからエンジニア呼んで対応しないといけない領域の問題になるとのこと。

メーカーに依頼して技術者に来てもらい不具合箇所の修正を実施されたとのことで、この場合の修理が補償対象外のため、呼んだメーカー技術者の技術料と人件費で高額費用請求が発生となっていました。

規模の大きめなシステムベンダーとの保守サービス、スポットメーカー修理依頼、業務委託契約等経験された方はこの手の技術派遣料が高額になる事はご存知と思いますが、技術者レベルになると1日当たりの作業費用も一般的に一カ月の給料を1日で割るような単純な賃率計算ではないはず。

業務用ではないので、確かに家電修理や車でも通常の保証範囲内を想定してしまうでしょうから、車の故障で発生したあの金額は流石に固まってしまいますね。

情報拡散元の「請求金額がどうしてこんなに高くなるか?」も解説されてましたが、システム・設計業界ではよく聞く内容なのでボッタクリでもないと思いますが、それはあくまで対企業同士の話で、一般ユーザーに請求する額としては車の買い直しも検討しないといけない内容だけあってかなり衝撃を受けますね。

要約すると仕様が変わったに尽きるみたいですね。

安全システムが今程機能向上する以前は、ナビ、ディスプレイオーディオの仕組みは独立していたので気にする内容ではなかった(OBD接続は細かく言うと色々あるみたい)のですが、最新の純正ナビや純正ディスプレイオーディオの地図情報やGPS含め「安全システムの一部として機能する」という仕組みになったことで、情報を複合的に判断するようになったことが背景にあるようです。

ググってこの手の内容を検索すると、Youtubeの情報元サイトだけでなく、車系の掲示板、知恵系等でも情報が上がっていますし、中には車種名あげてる方もいるので、気になった方は検索してみてください。

以下はもう少し例も含めての内容となりますので気になった方はこのまま読み進んでみて下さい。

以下は結果内容詳細を含む関連情報です。

接続した結果として、ECUの誤動作、異常検知によるセーフモード突入などにより、本来の性能が発揮できなくなったり、車の挙動が異常な状態になるのが今回騒がれている内容です。

キャンセラーを発売しているメーカーの中には、「不具合は1件もないので大丈夫です」と品質保証をサイトに掲載しているところや、不具合時は補償する旨を謳っているところもあり、全てのキャンセラーに問題があるわけではありません。

今話題になっているのは一部のメーカーですが、その一部以外のメーカーでも事例があるようなので一概にこのメーカー、この車種ということは言えません。ご了承ください。

発生する可能性の内容一例

ECUとは?

先程から出てくるキーワードにECUという言葉がありますが以下概要説明します。

ECU(Electronic Control Unit)ということで電子制御装置のことを指します。

現在の車にはエンジン制御用のECUだけでなく、ブレーキ制御、ヘッドライト制御、電動パワステ制御、トランスミッション、車間検知するミリ波レーダー、センサー関連等、各機能にECUがあり、多いもので100個を超えるとも言われています。

車はもう「走る電子機器」と言っても過言ではないくらい電子制御機器が搭載されており、この記事を書くにあたって調査時になかなか驚かされました。

昔はエンジンルーム開けて、アクセルワイヤーいじれば運転席でアクセルペダル踏まなくてもエンジン回転数上げることもできたくらい機械仕掛けなものでしたが、今では電子スロットルと呼ばれるように、アクセルペダルの踏み込み量を電気信号で制御しています。

ハイブリッド車によくある「ECOモード」でのふんわり加速、「POWERモード」での力強い加速は、電子スロットルの信号を制御して、同じ踏み込みでも加速感の変化を実現しています(細かい部分はもっと色々あるでしょうけど)

OBD端子や整備用ポートに使えるとされるUSBーCはこのECUと通信できるため、一部のキャンセラーや、一部のAndroid端末からAndroidAutoで接続すると、ECUに何らの影響を与えてしまう可能性があるため、騒ぎになっているそうです。

iOSのCarPlayは?という話になりますが、こちらは今のところ大丈夫そうで、Appleのソフト管理がかなり厳格に行われている事で、問題になる可能性が低いとの事です。(ちょっと脱線で、少し前にApple関連のソフトがAppStoreからしか入手出来ない点について、独占だの競争力が云々って話出てましたが、仮に開放されたらセキュリティ下がるだけでユーザにメリットないから私的には不要。厳格な審査あるからセキュリティソフト不要な今の状態なのに、解放されたら今まで導入しなくても良かったソフトを入れざるを得ない事態は負担増以外の何者でもない認識です。)

AndroidOSについては、OSを搭載する製品によってカスタム可能なため、独自仕様になることも結構あるとのこと。

表現的にはAndroidカスタムOS、野良AndroidOSなどと呼ばれることもあるとか。厳格な審査もない事から規格外の通信をしているのも中にはあるとの事。

これが一部のAndroid端末でAndroidAutoした際に、騒ぎの内容になる可能性があるとの事。具体的な機種、製品等はちょっと掲載難しいので一度ググってみて下さい。

CANってなに?

Controller Area Networkの略になります。

先ほどECUの話がでましたが、このECU同士を通信する規格で通称「CAN通信」と呼ばれています。(パソコンのLAN(Local Area Network)みたいにPCとHUB、WiFiにつなげるようなイメージですね)

通常の通信規格には「ホストコントローラ」という取纏め役がいることが多いのですが、このCAN通信ではとりまとめ役「不要」で、ECU同士が連絡を取り合って先進機能実現していたりします。

自動駐車支援機能で一例です。

  • 周囲の状況をセンサー検知結果をセンサー用ECUが監視
  • その情報をもとに目的の駐車区画に対して電動ハンドル操作をハンドル操作ECUがコントロールしつつ、エンジン制御ECUやブレーキECUが相互通信して速度制御
  • 1発で入らない場合はトランスミッションのECUが駐車区画に入れるための前進、後退のギヤ切り替えを状況に合わせて連携

といった感じで様々なECUがCAN通信を介して相互連携することで、自動運転や、オートハイビーム、衝突回避など先進機能が成り立っています。

元々、定期点検等でディーラーや、整備会社が「整備用のポート」として使っている端子に「OBD端子」がありますが、最近では大容量転送用に「USB-Cポート」も整備用としてポート指定になっているものがあるそうです。(最初の方でUSB-C接続内容を記載しましたがここに繋がります。)

OBD端子は色んな情報を拾えるので「各種情報を表示する商品」や、一定車速で自動ドアロック、後退時連動ハザートランプ機能等、多くの商品が世に出ております。

そんな認知されているOBD端子で取り付けたキャンセラーがECUに影響するかもしれないなんて一般ユーザが知るわけもなく、また周知してもその商品が本当に問題ないか?なんて判断はちょっと難しい気がしますね。

私もディーラーOPでキャンセラーを付けているので念のためディーラーに問合せをしてみたところ、ディーラOPのテレビキャンセラーは「OBD接続タイプでもなくCAN通信していない」のと、今のところディーラーOPの「キャンセラー起因不具合はない」とのことでした。(答えて下さったディーラー側にご迷惑がかかるので、「どこのディーラー?」という情報は教えることは出来ませんのでご了承下さい)

ネットで出ているように今のところ症状が出ていないだけかもしれませんが、最近のADAS作動状況としては、自宅でのバック駐車時にいつもより少し早い速度だったためか、嫁車との間隔も少し余裕があるのに衝突回避の緊急ブレーキが初めて作動したのと、高速走行時の自動運転でも左右にフラ付くこともなく、指定速度で自律走行できていたのでシステム上は多分良いかと思います。

ディーラーOPがどんな製品なのかはわかりませんが、ちょっとお高いのもそれなりに意味があるのかもしれませんね。

ユーザ側からしたら、そもそもそんな簡単に挿せる部分で内部異常発生させてしまうかもしれない外部入力仕様についてもう少し何とかならないの?と思うでしょうし、メーカー側からしたら、数多に存在する各メーカーの機器に対して検証するリソース確保も難しいと思います。(仮にそんな事してたら開発費莫大になるので難しい部分ではありますね。)

あと本当かどうかの情報ですが、ECUに対するパッチ対策を検討してるとかしてないとかの内容も少しだけ見かけたので、もしそれが可能であれば是非とも展開して欲しいですね(配布方法がネット経由で可能なのかも分かりませんし、飽くまで噂レベルなのでそこも全然分かっていない内容です)

ネット時代なので情報信憑性について自身で判断する必要がある以上、購入しようとしている商品ページの紹介内容だけでなく、口コミ、知恵系、SNSなどで参考情報を元に判断するのが一つの回避策と思います。

走行中に画像表示用装置(スマホ、タブレット、ナビやディスプレイオーディオ等です)を「注視」するという行為自体が道交法71条(五の五)で禁止されています。

表現的に「注視」という内容が結構色々ありまして、具体的にどのくらいなら?という部分は結構グレーな部分になります。

よく「2秒以内ならOK」というのをよく見かけるのですが、恐らく国家公安委員会告示の「注視定義」と思われます。

確かに「おおむね2秒をこえて」という表現はあるものの、「じゃあ2秒以内ならOKか?」と言われればそれも間違いで、そもそも道交法に注視の秒数定義自体ないので法的効力が・・・というわけです。

走行時には目的地再設定したくてもナビ操作出来なかったり、曲を違うものにディスプレイ上から操作しようとしても出来ないのは道交法のそのままを本来の機能として搭載しているだけで、テレビキャンセラーはそういった注視行為が出来る状況になり安全面を考えると懸念点が出ると思います。

ディーラーでの持ち込み取り付けを断られたり、一切応じないところもあるのはこういった事が関係してるんでしょうね。

またその安全リスクを負ってまでテレビを見たいですか?という議論についても掲示板、質問系サイトで色んな意見が出ている程キャンセラー取り付けは意見が割れる内容です。

一方で、助手席、後部座席の同乗者には走行中のエンタメ性としてとても高い効果があるので、ナビ操作は助手席に任せたり、どうしても必要なら安全な場所で停車してから等、安全に十分に配慮して利用したいところです。

○道路交通法(昭和35年法律第105号)
(運転者の遵守事項)
第71条 車両等の運転者は、次に掲げる事項を守らなければならない。
一~五の四 (略)
五の五 自動車又は原動機付自転車(以下この号において「自動車等」という。)
を運転する場合においては、当該自動車等が停止しているときを除き、携帯電話
用装置、自動車電話用装置その他の無線通話装置(その全部又は一部を手で保持
しなければ送信及び受信のいずれをも行うことができないものに限る。第118条
第1項第2号において「無線通話装置」という。)を通話(傷病者の救護又は公
共の安全の維持のため当該自動車等の走行中に緊急やむを得ずに行うものを除
く。同号において同じ。)のために使用し、又は当該自動車等に取り付けられ若
しくは持ち込まれた画像表示用装置(道路運送車両法第41条第1項第16号若しく
は第17号又は第44条第11号に規定する装置であるものを除く。第118条第1項第
2号において同じ。)に表示された画像を注視しないこと。

出展:警視庁 道路交通法(昭和35年法律第105号)より

メーカー、ディーラOPや、社外品で後席モニターあるので、それがあれば後席用になんらの映像見せることできます。また今のモデルならリモコン付いてるものもあるので運転手以外で操作も可能なタイプもあります。

リモコン操作出来るなら、フロントナビ、ディスプレイオーディオ等を操作しなくても済むので良いのですが、後席モニターは車載要件があるのでそれなりに高いのが悩みどころ。

ちなみにTOYOTA 90系ノアヴォクは、発売当時からメーカーOPの14インチ一択しかなく、価格も本体だけで当時15万程(製造メーカー事情で今は廃盤)

しかもナビと後席モニターとの通信信号が暗号化しており、純正以外デジタル通信出来ない凶悪仕様。(一部社外品パーツ使うことでアナログ接続は可能という内容はあり)

後継の後席モニターの話が2024年の2月くらいに何らの進展があるとか無いとか情報が出ていましたが、高くて手が出ないのでそこまで情報は集めていません。

ということで中には私のように後席モニター付けていない方向けに「タブレット」も一つの手段です。

後席タブレット用スタンドがあれば、テレビキャンセラー要らずで後席で好きに動画見れますし、完全に独立して動作するので、ナビや安全装置と連携していない分、システム懸念無くあとは後席の方で好きにしてって状態が出来ます。

私の場合は、ヘッドレストに装着可能な後席用タブレットホルダーを使っています。

iPadに入れてある動画や、契約していればAmazon primeなどの有料動画サービスも見れますし、無料アプリのTverで一部ですがリアル放送のテレビ番組、見逃し配信も視聴できるので、子供の学習用含め重宝しております。

風景の代わり映えしにくい高速道路の多い旅行なんかは結構効果発揮します。

最後に

いかがでしたでしょうか?

調べ始めてから、情報共有するまで内容精査する際の言葉の選択に非常に気を使いますね。

その一方でYoutuberの方がおすすめはこれで、このメーカーのこの製品はダメなんてよくまあ名指しで言えるなーと思ってしまうくらい(怖くて真似出来ません)

自動運転も今や高速道路での自動レーン変更や、一定距離ならかなり長い時間自動運転したり、障害物越しの物体検知等、その進歩は目覚ましいものがあります。

昨今騒がれている高齢者の踏み間違い事故だけでなく、脇見、思い違い、不可抗力的な相手の飛び出しなど様々なケースに対応するため、安全機能はますます重要になっていくと思います。

その安全機能を実現するにあたり、今まで問題なかった方法が今後そうでなくなる可能性が出てきた(情報元では既に出ている)という状況なので、一度、購入前に十分な確認をされるのが良いかと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。

それでは今回はここまでとします。

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